通常、出荷日から4日間程度で配達完了するクロネコDM便ですが、年末年始については配達日数に10日間ほど要するとの知らせがヤマト運輸株式会社よりありました。
例年、年末年始は多くの従業員が休みを希望するものの、クロネコDM便の売りでもある「365日、4日間で配達」を実行するためには、従業員を希望通り休ませるわけにはいかないというジレンマがありました。そこで、昨年は、年末年始の一定期間についてのみDM便の単価を引き上げることで、DM便の物量そのものを制御しようと試みました。
さらに、今回ヤマト運輸は、現在物流業界で起きている人手不足問題や働き方改革に対応するため、今年については思い切って従業員の多くを休ませる決断をした様です。そのため、特に人手が不足する12月29日(土)~新年1月6日(日)まではDMの処理(地域区分)に時間を要するだけでなく、地方の配達を担当するヤマトメイトの多くも休むことから、配達日数が通常の倍以上かかるというわけです。
毎年、この時期になると、「DMを年始(三が日)に届けたい」というご要望を多く頂きます。確かに、昨年まででしたらクロネコDM便をあえて12月30日もしくは大晦日に出荷することで、年始(三が日)にDMを届けるといった戦略も可能でした。
しかし、今年の場合、大晦日に出荷したDM便が年明け10日に届いても文句を言えないわけで、年始にタイミングよくDMを配達させるという戦略は使えません。
もちろん、これはクロネコDM便に限った話ですので、郵便を使えば話は別です。DMを「年賀」扱いにして、12月25日迄に郵便局に差出せば原則三が日に配達されます。但し、年賀郵便にすると広告郵便割引が適用されませんので、かなり割高なのは否めません。
以上のことから、年始にぶつけるDM戦略は、来年以降大きく見直す必要がありそうです。